民主法律時報

2013年権利討論集会のご案内

事務局長 増 田   尚

 今年も権利討論集会の季節が近づいてきました。
 この1年、大阪では、文字どおり、橋下市長・「維新」の暴風とのたたかいに明け暮れました。彼らは、思想調査というべき職員アンケートなどの職員や労働組合に対する攻撃に見られるように、法も権利も徹底的に破壊し、社会保障を切り捨て、地方公共団体のリソースを企業活動に集中しようと画策し、地方自治を根本から変質させようとしています。橋下市長は、その動きを国レベルに広げるため、石原・前東京都知事と手を組んで、「日本維新の会」を立ち上げて国政に打って出ました。この動きに引きずられるように、自民、民主を中心として、「国防軍」、「9条改悪」などのタカ派的提言や、TPPへの参加、生活保護の「見直し」といった新自由主義的な政策が堂々と掲げられ、競い合う中で衆院選が行われ、自民党政権へと「先祖帰り」してしまいました。「維新」も自民と改憲で協力することを明言しており、戦後政治が岐路に立っていると言って過言ではないでしょう。こうした情勢の下、労働組合や民主団体にとって、新たな「権利のための闘争」を開始することが問われています。貧困化が国民から活力を奪い、対立と分断が持ち込まれようとしている中で、団結と連帯を広げて反撃に転じられるかどうか、来年1年は大きな転機になるといえます。
 こうした中で開催される2013年度の権利討論集会は、現在の課題をとらえ、これからの運動に生かす場として成功させたいと考えています。
 全体会での記念講演では、東洋経済記者の風間直樹さんを講師にお招きします。風間さんは、つとに、著書「雇用融解」・「融解連鎖」などで、派遣・偽装請負などの問題を取り上げてこられました。最近も、「週刊東洋経済」誌上で、大企業によるリストラ解雇や退職強要などの横暴を告発し、雇用や経済分野における規制緩和の危険な動きを指摘しておられます。風間さんには、豊富な取材経験に裏付けられた「雇用融解」の現状をご報告いただきます。新たな政権の枠組みが誕生し、改憲や規制緩和の動きが活発化しています。こうした新保守主義・新自由主義的な政策に対抗する労働・市民の運動の理論的・実践的な課題を追究する場にしたいと考えています。
 また、分科会も、①労働裁判・労働委員会闘争、②派遣労働(改正派遣法)、③有期・パート(労働契約法改正等)、④過労死・過労自殺、⑤大阪府市の自治体・公教育、⑥新自由主義と改憲の6つのテーマで開催します。日ごろの研究会・委員会の活動を基盤にしつつ、時宜に適った最先端の議論がなされるよう準備を進めております。
 今年は、宿泊が難しい方も両日に参加しやすいよう、交通アクセス至便な会場として「大阪アカデミア」で開催することにしました。地下鉄中央線・ニュートラムのコスモスクエア駅からシャトルバス(15分に1本)で来場できます。
 各組合・団体・事務所におかれましては、春闘など来年1年の運動の出発点と位置づけていただき、多数の方が権利討論集会に参加し、熱く討論し、交流を深められるようお願い申し上げます。

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