民主法律時報

特定秘密保護法施行後の廃止に向けた運動

弁護士 瓦 井 剛 司

 昨年12月10日、特定秘密保護法が施行されました。これは廃止しなければならない悪法です。施行された以上、その現状においていかにこれと闘っていくかが重要です。

2 黙ってはおれない市民集会
 昨年12月4日、エル・おおさかにて「黙ってはおれない市民集会・安倍内閣の退陣を視野に特定秘密保護法の廃止、集団的自衛権の行使を許さない闘いを」が開かれました。集会のメインは、弁護士・甲南大学名誉教授の斉藤豊治先生の「特定秘密保護法に反対する運動の到達点と課題」と題する講演です。
 斎藤先生は、施行された特定秘密保護法を、運用面で実施させず、骨抜きにする取組が重要であるとの提言をされました。自主規制は政権の狙い通りの萎縮効果を逆に裏付けるため、してはなりません。斉藤先生から、特定秘密保護法の罰則では一般的包括的規定がないことなど運動に役立つ多くの指摘がありました。中でも興味深かったのが、「公表されている事実(または秘密でない事実)A、B、Cから秘密甲が推認されるのであれば、甲という事実はもはや秘密ではない」というモザイク理論の指摘でした。これは、秘密保護法における非公知性は、現に知られていないだけでなく、知りうることができないことが必要であり、知りうる状態にあればそれは秘密ではないという解釈です。今後研究を深め、運動に役立てることができそうに思います。
 市民集会は、特定秘密保護法の施行に断固反対し、今後法廃止に向けての活動に取り組む決意を示す集会アピールが満場一致で採択され、閉会しました。

3 秘密保護法に反対するデモ
 12月8日には、特定秘密保護法の廃止を訴えて、大阪弁護士会会員ら約250人によるデモ行進が行なわれました。弁護士は、ひまわりの花を手に持ち、また、大阪らしくヒョウ柄の衣服や小物を身につけて参加しました。ヒョウ柄には、「秘密保護法に食いついて離さない」とのメッセージも込められていたそうです。「秘密保護法の施行を許さないぞ」「秘密保護法を廃止するぞ」と大声でアピールしながら、大阪弁護士会館から大阪市役所前までの約1キロ余りを行進しました。

 秘密保護法施行後は、これまで以上に、世論に危険性を訴えたり、自主規制をせず規制の間隙を縫って活動したりなどの工夫が重要となります。皆で知恵を出し合って、廃止を目指しましょう。

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