民主法律時報

第23回 非正規ではたらくなかまの全国交流集会in大阪

大阪労連 嘉 満 智 子

2015年6月13・14日(土・日)、エルおおさかを会場に「第  回非正規ではたらくなかまの全国交流集会in大阪」が開催され、13日の全体会に506人、14日の分科会に390人が参加しました。

 記念講演は雨宮処凛さん、東海林智さんによる「生きづらさを克服する働き方へ」と題してトークセッション。雨宮さんは「自分の世代は非正規雇用が当たり前の世代。非正規雇用という働き方や長時間労働が当たり前のブラック企業での働き方を強いられる中で、職場のいじめも多く、心を病む人も多い。『自己責任』とあきらめる人も多い。非正規労働者の私が労働組合に入れるとも思っていなかった。けれども私は、こうした働き方は構造的問題だと気付いた。個人の問題ではないと気がついた。非正規も労働法に守られているとわかってきた。そしてフリーター全般労組を結成した。怒れる主体となるのが労働組合だ。怒っていいんだとわかること、怒ることも練習。500人で始めたデモは1000人を超えるものになった。」と自身の経験から労働組合の重要性について語られました。また、東海林さんは東京のメトロコマースで働く女性非正規労働者の均等待遇を求めるたたかいや、現在の労働法制改悪反対の運動を紹介しました。

基調報告を全労連非正規雇用労働者全国センター大西玲子事務局長が行い「暴走する安倍政権は、国民のいのちくらしを切り捨てて、誰のための政治を行っているのか。非正規労働者は  年「新時代の日本的経営」発表後増え続けている。度重なる労働法制の改悪で正規も非正規も雇用環境が悪化している。派遣法、労働時間法制の改悪によりさらに雇用が劣化していく。今国会での労働法制改悪は何としてもストップさせていく。集まって、語り合って、手をつないで労働組合を大きくしていこう」と運動を呼びかけました。

たたかい・運動の報告では大阪から、1年間にわたる東大阪楠根学童指導員の不当解雇撤回闘争が全面勝利し、職場復帰を勝ち取った特別報告をはじめ、介護職場で組合を結成した福祉保育労滋賀支部あいサポート分会、職場の要求実現仲間作りを進めている関空検疫所労働組合、派遣元に正規雇用されながら、派遣切りされ、闘っている江東区労連の仲間、民放労連から格差是正・正社員化の取り組み、郵政  条裁判の闘いの報告がありました。

 二日目は、  の分科会・講座で学習・交流を深め、集会終了後は、大阪市役所前まで、350人でパレードを行いました。

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