弁護士 谷口 真由
2026年7月31日、派遣労働問題研究会の新人学習企画として、京都放送労働組合への見学および学習会・懇親会が開催されました。
まず、KBS京都内の会議室にて、同組合の古住公義さんから、組合の成り立ちや「格差是正の闘いの歴史」と題して、過去から現在に至るまでの取り組みについてご説明いただきました。とくに印象に残ったのは、組合が掲げる「闘いの3原則(①行動しながら手を打つ、②万策尽きることはない、③勝つまで闘う)」です。これらは、過去に諦めずあらゆる手段を尽くして成果を勝ち取ってきたという成功体験によって生み出されたものであり、長い間の多くの取り組みについての説明に鑑みると非常に説得力があるもので、印象的でした。まずは行動を起こし、失敗しても成功するまで取り組みを続けるという精神は、私たち新人にとってもぜひ身に付けたい姿勢です。法的には難しい、と考えてしまわずに、労働者の権利を守るために手段を尽くす姿勢を学びました。
質疑応答の時間には参加者からの質問が絶えず、予定時間を大幅に超えて活発な議論が交わされました。活発な活動で多くの成果を上げている同組合であっても、新入社員がなかなか加入しない、先頭に立つ組合員が見つからないという後継者問題や、非正規労働者の格差是正の取り組みに対し、正規職員の組合員から一部反発の声もあるといった課題についても赤裸々にお話しいただきました。活発な労働運動の現場についてよりリアルを学ぶことができました。
学習会の後は、KBS京都内の施設をご案内いただきました。ラジオやテレビのスタジオ、実際の放送現場のほか、KBSホールも拝見しました。ホールにある、現在の天皇陛下が皇太子時代に訪問されたという見事なステンドグラスは圧巻でした。普段は立ち入ることのできない放送局の裏側を見学できたことは、非常に貴重で楽しい体験となりました。
その後の懇親会では、参加された組合員の方々から、過去の使用者との交渉においてどのように闘い、何を勝ち取ってきたのかといったご経験をざっくばらんに伺うことができました。労働組合とのかかわりがまだ浅い新人にとって、組合の意義や役割について理解を深める大変有意義な時間となりました。テレビ局内の見学という貴重な体験から、学習会での深い学び、そして交流を深められた懇親会と、短い時間ながらも非常に充実した企画でした。最後になりますが、本企画にご協力いただいた京都放送労働組合の皆様に、この場をお借りして心より感謝申し上げます。






