民主法律時報

街宣懇第5回総会のご報告

弁護士 西川 大史

1 はじめに

労働組合や民主団体の街頭宣伝に対して、警察等が干渉・介入してくる事例が急増することに危惧を抱き、組織的な対応が必要であるとの共通認識から、「街頭宣伝の自由確立をめざす各界懇談会」(街宣懇)が2012年4月に再開されました。
そして、2016年11月4日に第5回の総会が開催され、47名の参加がありました。

2 福崎町長選挙に見る警察の選挙妨害干渉の実態について

総会では、濱嶋隆昌さん(国民救援会中央常任委員・兵庫県本部事務局次長)を講師にお招きして、「福崎町長選挙に見る警察の選挙妨害干渉の実態…言論表現活動の封殺を許すな…」とのテーマで、兵庫県福崎町長選挙における警察の選挙妨害干渉の実態をとてもリアルに講演いただきました。

福崎町では昨年12月に町長選挙がおこなわれ、これまで5期20年続いた嶋田民主町政の継承・発展を掲げた前副町長が当選しました。ところが、選挙中から警察は、内部文書である後援会ニュースを示して「郵便物が届いてないか」「後援会に入会しているか」「後援会員でないならば文書に署名して欲しい」などと全戸規模で聞き込みをおこなったのです。そのため、「恐いから選挙に行きたくない」と口にする町民もいたそうです。また、投票を済ませた人に警察手帳を見せて「誰に投票したのか」と聞くなど、あからさまな選挙妨害の不当捜査を行っていました。さらに、警察は、後援会員に届けた連絡文書を違法文書と決めつけ、選挙後には、後援会役員やその手伝いをした町民らに対し、連日の出頭呼び出し、聞き込みの不当捜査を行っており、今もまだ捜査は終結していないとのことです。なお、福崎町での弾圧・不当捜査については、日本共産党の清水ただし衆議院議員が今年の3月の衆議院法務委員会で鋭く追及しています。

濱嶋さんからは、このような警察による弾圧・違法な捜査をリアルにお話しいただき、不当な干渉・弾圧を絶対に許さず勝利することはもちろん、このような選挙弾圧を絶対に定着させない闘いを繰り広げることが大事だということを強調されました。そして、濱嶋さんは、公職選挙法が言論活動の封殺となっていることや、国際的にも時代遅れであることを厳しく批判され、「選挙運動が自由化されることで、世の中がもっと良くなるに違いない」と心強い発言をいただきました。

3 街宣活動に対する不当な干渉と闘う!!

街頭宣伝に対する警察等からの不当な干渉は相変わらず繰り返されています。「許可をとったのか」、「音がうるさい」、「苦情の電話があった」などが大半ですが、近時では、警察が「警告する」と告げて強権的に妨害する事態が増えています。干渉事例の集約と分析、必要な対応と運動化が今後も一層重要であることが共通認識となりました。
街宣活動に対する干渉等がありましたら、街宣懇までご報告をお願いします。また、不当な干渉、妨害に対する対応として、街宣懇が作成したQ&Aリーフがありますので、是非ご参考にしていただくとともに、普及にご協力下さい。

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