民主法律時報

労働審判支援センター懇談・交流会が開かれました

弁護士 須井 康雄

 2018年12月18日、国労大阪会館で労働審判支援センター懇談・交流会が開かれました。
大阪府外から参加された2名の方も含め労働審判員4名、弁護士6名、労働組合員2名が参加しました。
懇談会では、裁判所内で行われる労働審判員向けの研修のあり方や調停案の決まり方などについての報告・討議が行われました。事例をもとにグループで討議した結果、各グループで調停案の金額に大きな開きが出て、中には、使用者側が認めている金額より低い金額を出したグループもあったとのことでした。もっとも、解決額の提示に当たっては、証拠や法令・判例を参考にして金額を出しているとのことであり、裁判に近い主張立証が求められることは、労働審判でも同じといえます。

次回の懇談・交流会は、労働審判を活用している組合からの報告や、労働部と弁護士会の懇談内容などの報告を予定しています。
このような懇談会は、弁護士や労働審判を利用する組合にとっては、労働審判員をご経験された方から、書面及び審判での活動のあり方について、貴重な示唆を得ることができ、また、労働審判に携わるうえでの疑問点などを討議することができる貴重な場です。労働審判に携わる多くの方にとって大変意義のある機会ですので、ぜひ次回以降の懇談・交流会にご参加ください。

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