第5分科会 大阪万博を振り返り、大阪の未来を考える
大阪法律事務所 加苅 匠
第5分科会は、「大阪万博を振り返り、大阪の未来を考える」と題して、大阪万博の課題を検証し、そこから見えてくる大阪府市の課題を考える分科会を開きました。
はじめは、大阪市民ネットワークの藤永さんよる特別報告「万博おわれば哀れなパビリオン/これからの大阪が情けない・・・」。売れ残った2億円トイレ、粗大ゴミと化した石のバーゴラ、熱中症やガス漏れで最後まで危険なままであった西ゲート、キッチンカーの裏に放置されたガス抜管、誰が負担するのか分からないIR工事目隠しの白い壁、パビリオンの残骸・・・問題の跡地を写真で振り返りました。わずか半年のイベントに巨額の費用が投下された「無駄使い万博」、その負担は将来の府民に重くのしかかります。そこまでしたのに海外からの来場者はわずか5.2%!国内来場者の66%は近畿から。「国際博覧会」とは名ばかりで、投資対効果の観点からも批判は免れません。吉村府知事は「万博黒字で大成功」と宣伝しますが、バビリオンの解体・撤去はまだまだ続き、決算もこれから・・・、こんな状態で黒字赤字が判断できるはずがありません。それでも「黒字」と吹聴しなければならないのは、IRカジノの闇を覆い隠すため。藤永さんからは、夢洲地盤問題により「しょぼく」なったIR計画やカジノの主体が「MGMチャイナ」に変わったことによるリスクについてもお話しいただきました。弁護士から「パビリオン建設費未払問題」、「万博の費用や経済効果」に関する報告も行いました。
続いて、大教組の山下副委員長より問題山積みの「子ども招待事業」の実態について、府職労の小松委員長より府職員の労働実態と万博期間中の負担増について、カジノ住民訴訟弁護団の馬越弁護士より住民訴訟の現状について、それぞれ報告いただきました。
大阪万博には様々な課題があったこと、まだ残っていることを再確認しました。これらを無視して「成功」と片付けることはできません。この実態を広く府民に知ってもらうこと、万博の今後を引き続き監視し、徹底した検証を求めることが大切であることを参加者全員で共有することができました。






