民主法律時報

KBS京都見学ツアーに参加しました!

弁護士 諸 富  健

 初めて私の名前を目にする方も多いかと思いますが、京都で弁護士をしております。修習生になる前から派遣労働研究会に顔を出させていただいており、ほぼ毎年、権利討論集会にも参加しています。このたび、派遣研の新人歓迎企画でKBS京都見学ツアーが組まれることを知り、喜び勇んで参加申込みしたところ、原稿を書く羽目に…。

前置きはそのぐらいにして、2015年3月16日(月)午後3時からKBS京都見学ツアー開始。京都からは私を含めて4名の弁護士が参加し、参加者は総勢20名以上になりました。案内していただいたKBS京都労組の長岡さんが「開かれた放送局」とおっしゃったとおり、1時間ほどかけて、放送局の中をくまなく見せていただきました。TVやラジオのスタジオはもちろんのこと、実際に字幕スーパーや映像の編集作業をしている最中の部屋までご案内いただき、放送現場で労働者のみなさんがどれほど大変なお仕事をされているか肌で感じることができました。

見学後は会議室に移動し、KBS京都労組書記長の古住さんから組合が取り組んでこられた格差是正の闘いの歴史についてお話しいただきました。古住さんのお話は、私にとって驚きの連続でした。KBS京都が経営危機に陥ったときに組合を中心として労働者が会社更生法の適用を申請し、正規非正規関係なくKBS京都の放送会館内で働く労働者全てに組合加入を呼びかける、KBS京都が派遣労働者を雇い入れるかどうかについて事前に組合と協議しその都度個別に覚書を交わすよう協定書を締結する、派遣労働者の直用化や非正規の正規化を次々と実現している、などなど。労働組合は本来これほどすごい力を持っているのだと、改めて認識することができました。直用を勝ち取った派遣労働者が一言発言されたのですが、「組合から絶対に守ってやるという言葉をもらい、背中を押されて組合に加入した。組合に入って本当に良かった。」という言葉がとても印象的でした。その後の質疑応答、場所を変えての懇親会も大変盛り上がり、話は尽きませんでした。

非正規の組織化が重要であることについて一般論として反対する人はあまりいないと思いますが、正規と非正規との間に大きなカベがあるのも事実。そのカベを突破する本気の取組みを実践できているかどうかが問われているのではないでしょうか。今回のツアーは、そんなことをつらつら考えさせられる貴重な機会となりました。また機会がありましたら、民法協のイベントに参加させていただきたいと思いますので、今後ともどうぞ宜しくお願いします。

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