2014年
書籍紹介 前澤檀著『あなたと家族は大丈夫? ブラック企業に泣き寝入りしないための労働相談Q&A』
弁護士 中 森 俊 久 民法協会員である前澤檀さん(東京地評 東京労働相談センター所長)が書かれた著書をご紹介します。 本書は、「パートⅠ トラブルは、法律でこう解決できる」「パートⅡ しゃべり場 労働組合って一人でも入れる?」「パートⅢ 労働組合これまで・これから」の3部構成に分かれている。大部分の頁数をパートⅠが占めており、労働に関する様々な疑問につき、Q&Aで回答している。何と言って...
第2次安倍政権による労働法制の大改悪を振り返って
事務局長・弁護士 中 西 基 1 アベノミクスの「成長戦略」 2012年の総選挙で誕生した第2次安倍政権は、「デフレからの脱却」、「日本経済の復活」を目的とする「アベノミクス」と称する経済政策を打ち出しました。①金融緩和、②財政出動、③成長戦略の「3本の矢」がその中身です。3本目の矢である「成長戦略」については、2013年6月に閣議決定された「日本再興戦略」、2014年6月に閣議決定さ...
労働審判支援センター総会のご報告
弁護士 西 川 大 史 1 はじめに 2014年11月26日、おおさか労働審判支援センターの第9回総会が国労会館にて開かれました。参加者は19名です。 2 労働審判を使いこなそう!! 総会では、今年の8月にエイデル研究所から発行されました「労働審判を使いこなそう」の著者の一人である村田浩治弁護士から、これまでの豊富な労働審判の経験を踏まえて、いかに労働審判を使いこなすかについての報告...
過労死救済元年から過労死防止元年へ――過労死等防止啓発月刊シンポジウム開催
2014年12月15日
「過労死等防止大阪センター」(仮称)結成準備会 事務局長 柏 原 英 人 11月20日、エルおおさかで「過労死等防止啓発月間シンポジウム」が開催されました。主催は「過労死等防止大阪センター(仮称)」結成準備会で大阪労働局、大阪府から後援をいただき、大阪労働局、連合大阪、大阪労連、大阪全労協から挨拶を受けました。 行政、労働3団体が一堂に会し挨拶をしていただくという画期的な集会となりました。...
読売テレビ放送労働組合訪問記――職場非正規実態レポート①
弁護士 原 野 早知子 民法協では、非正規実態調査の一環として、各労組を訪問するなどしてのヒアリングをスタートしました。調査報告書は別途まとめる予定ですが、一端をニュースでお伝えします。第一弾は読売テレビ放送労働組合です。 2014年10月15日、京橋にある読売テレビ本社内の労組事務所を村田浩治弁護士・鶴見泰之弁護士・原野で訪問した。読売テレビ労組では、平岡さん・小田嶋さん(ネクストラ...
守口市非常勤職員(国保収納推進員)雇い止め事件
2014年12月15日
弁護士 愛 須 勝 也 1 守口市における国保収納推進員制度について 守口市では1965年以降、国民健康保険料について、国民健康保険料収納推進員(当初は、徴収員)が戸別訪問による徴収業務を行ってきた。国保料が口座振替などへ切り替えられた結果、徴収業務の対象世帯は年々減少してきたとはいえ、収納推進員は、2013年度末で国保加入世帯の5%、約1000世帯の徴収業務を担当してきた。徴収実績は同...
枠組みを超えて広がった「なくそう! 官製ワーキングプア」第2回大阪集会
集会実行委員 川 西 玲 子 2014年11月3日、エル・おおさかで「なくそう! 官製ワーキングブア」第2回大阪集会が開催されました。昨年に引き続いて2回目の開催です。主催は同実行委員会で、共催は民法協・大阪労働者弁護団・非正規労働者の権利実現全国会議・NPO労働と人権サポートセンター大阪・NPO官製ワーキングプア研究会でした。 参加者は、午前の5つの分科会①運動の報告と交流②任用論を越え...
大阪弁護士会主催市民集会 「日本はどこへ向かうのか?――秘密保護法・集団的自衛権・共謀罪を考える」開催
弁護士 向 井 啓 介 1 7月6日の野外集会以来の大規模な市民集会 2014年10 月30日午後6時30分から、中之島公会堂の大ホールにて、大阪弁護士会が主催し、日弁連が共催するかたちで市民集会を行いました。弁護士会としては、7月6日に扇町公園にて行った6000人規模の野外集会以来の大規模な市民集会の開催となりました。 2 問題意識を広める訴え 集会の冒頭、鎌倉利光大阪弁護士...