9条世界会議・関西 プレ企画 北村春江さん講演会

2013年08月30日

弁護士 西 川 大 史

1 はじめに

2013年10月13日、14日には、9条世界会議・関西が大阪で開催されます。9条世界会議関西2013を成功させる法律家の会では、8月19日に、9条世界会議のプレ企画として、北村春江さん(弁護士・元芦屋市長)を講師にお迎えし、「戦争につながる道に一歩でも踏み込んだら、後は泥沼」というテーマで講演をいただき、約80名が参加されました。

2 北村春江さんの戦争体験

北村春江さんは、1928年生まれの84歳です。1991年に芦屋市長に当選され、全国初の女性市長として注目を集め、3期12年市長を務められ、阪神大震災からの復興を陣頭指揮されてきました。2013年6月21日の毎日新聞のインタビューでは、「戦争につながる道に一歩でも踏み込んだら、後は泥沼。かたくなな考えかもしれませんが、戦争を体験した世代として、そこは強く言いたいですね」と語っておられます。
北村さんは、「兵隊さんに感謝し、銃後を守らなければならない」「欲しがりません、勝つまでは」と教えられるなど、戦時中は「軍国少女」だったと言います。それでも、空襲にも何度も遭い、低空で迫る敵機のパイロットと目が合ったこともあり、命を奪われかねない恐怖とたたかい、終戦の日の安堵の気持ちは今でも忘れることができないと話されました。

3 戦争への道だけは阻止しなければならない!

北村さんは、「戦争も震災も残酷なもの。それでもどちらがより残酷かといえばそれは戦争に間違いありません」と言われ、「戦争を体験した私たちにとって憲法9条の戦争放棄、平和主義はかけがえのないもの。大事にしないといけない。少しでも緩めると大変なことになる。少し譲ったところからまた少し譲ることになり死文化することになってしまう。戦争への道だけは何としても阻止しなければなりません。」と力を込められました。
参加者からは、「講演テーマの「後は泥沼」という言葉の実態がよくわかった」、「平和のありがたさを勉強できた」、「戦争体験を聞くことができて良かった」など多くの感想も寄せられました。

4 さいごに

北村さんの講演はまさにご自身の戦争体験を踏まえて、現在高まる改憲論議に一石を投じていただく内容でした。
この秋は、改憲勢力からの集団的自衛権の行使容認という憲法9条への挑戦との熱い闘いとなります。9条世界会議・関西を成功させ、憲法を守り生かす運動を広めていきましょう。