民主法律時報

職場、地域で今こそ労働組合を広げよう!  北河内第36回権利討論集会を開催しました

大阪労連北河内地区協議会 事務局長 青山 一見

2020年11月29日(日)大阪労連北河内地区協議会は、民主法律協会の協力を得て、北河内第36回権利討論集会を守口市役所1階会議室で開催しました。この権利討論集会は、北河内統一労組懇時代の1983年 月6日に第1回を開催以降、今年で36回目となります。

従来は休日を一日つぶして午前・全体会、午後・分科会を行ってきましたが、今回はコロナ禍の下で、広い会場を確保しつつ午前中の全体会のみとし記念講演と労働争議を闘うなかまの特別報告を行い 名の参加者でした。

記念講演は、「今こそ労働組合の力を 権利侵害と闘う勝利の方程式とは―裁判・労働委員会闘争を念頭に―」のタイトルで学習。講師を谷真介弁護士(民主法律協会事務局長)にお願いするとともに、菅義人大阪労連議長から連帯のあいさつを頂きました。

講演では、労働者の権利侵害や闘いにおける労働組合の役割、過去の事例を挙げながら、労働組合も社会の一員として、企業や労使間の枠を超えて、地域や市民とつながる活動をする事も大切ではないかと強調されました。

講演に対するアンケートには、「労働組合のあり方、支援する側、される側の心得と運動のバランスが難しい」「改めて労働組合はなぜ存在し闘うのか考えさせられた」「弁護士の立場でのお話に同感できる点、なるほど、そうは云ってもと思う事など興味深い講演だった」などの感想が寄せられました。

特別報告では、エミレーツ航空争議団の解雇から職場復帰を果たすまで、守口市の学童保育指導員解雇撤回の取り組み、関西外大スト権裁判、JAL不当解雇撤回闘争、ABCラジオスタッフユニオンの不当解雇撤回裁判から闘いの現状や教訓が報告されました。さらに、困窮する青年・学生向けのフードバックの取り組みをすすめる日本民主青年同盟北河内地委員会から報告をいただきました。

報告では、「争議団の真の団結」「悔いを残さない」「行動する目的、タイミング、メリハリをもって」「弁護士・支援者を支えに」など闘いの前進や悩み、教訓が報告されました。

報告に対するアンケートには、「労働組合はいろんな形で攻撃され、他人ごとではないと感じた」「目の前の闘いと、国政レベルの制度改善の闘いを同時に展開」「若者を取り巻く状況、それを作りだしている社会・世論、その中でも変化が起きている話を聞け、世代を超えて頑張らなければと感じた」などの感想が寄せられました。

コロナ禍の下で、一層生活と雇用環境の悪化が予測されているもとで、労働組合と地域と連帯した取り組みが求められています。大阪労連北河内地区協議会は、“一人の首切りも許さない ”を合言葉に労働者に寄り添った運動を強化していきます。

今後とも、民主法律協会のご協力をよろしくお願いいたします。
※参加いただいた弁護士、谷真介弁護士、愛須勝也弁護士、小林徹也弁護士

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