民主法律時報

なくそう! 官製ワーキングプア大阪集会「コロナがあぶり出した、公共サービスのあやうさとエッセンシャルワーカー」に参加して

吹田市関連職員労働組合 長谷川  文

2020年11月7日(土)、「なくそう!官製ワーキングプア第8回大阪集会が開催されました。

いつも「他の地域の状況を知らなければ」と思い参加させてもらっています。今回からは実行委員会から参加させてもらいましたが、ほとんど参加できず、毎回のメールのやり取りもついていくだけで精一杯でした。私が働いているのは学童保育の現場です。自分自身が“エッセンシャルワーカー ”だと、認識しておらず改めて考える集会となりました。コロナ禍でより一層必要とされ、また「同一労働同一賃金」と言われているのにもかかわらず、全国的に学童保育をはじめとしたエッセンシャルワーカーとされる労働者が大切にされていない実態が明らかになって、疑問と憤りを再認識しました。特に同じ仲間の守口市や堺市の実態は本当にひどいものです。私が働いている自治体も交渉はすれど中身は一向に改善されず悶々としてしまいますが、他市では交渉すらされずという自治体も少なくないようです。「同一労働同一賃金」は一体なんだったのでしょう。「厚労省のマニュアルも解釈次第」なんてそんないい加減なことがあっていいのでしょうか。

横行するハラスメント。毎回この集会でそんな話を耳にします。これは解決したり収まることはないのでしょうか。実際身近なところでも起きています。労働者が安心して働けないのは社会の仕組みそのものが歪んでいるからと感じずにはいられません。

保健師さんは組合にもいて仕事内容はなんとなく知っているつもりでした。しかし今回の報告を聞かせてもらい、いかに自分が知らなかったかということと、そんな風に自分たちの仕事を知ってもらおうと様々な奮闘をしていらっしゃる姿を知りました。皆さんそれぞれに自分の生活があり、日々暮らしていくだけでも大変な世の中なのに、共通しているのが自分の仕事にやりがいと誇りを持ってされていることが何より勇気づけられることでした。利用者の声というのは時にお叱りを受け落ち込むこともありますが、やっぱり仕事を続けていける励みになるもの。聞いていてそのように感じました。誇りを持って働いている職員がいる現場を、上層部はちゃんと見るべきですね。

記者の方の話は、自分たち以外でもこんな形で奮闘している方がいて、とても心強く思いました。印象に残ったのは「あきらめずにやり続ければ誰かの目にとまる」「私たちは無理難題を言っているわけではない。当たり前の権利が欲しいだけ」という言葉でした。暗い話ばかりで落ち込んでしまいますが、こうして多くの仲間が「当たり前の権利」のために日々奮闘している姿を思い出しては、あきらめずにがんばろうと思います。

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