民主法律時報

民法協60周年記念行事、盛大に開催

60周年記念行事実行委員会 委員長 城塚 健之

2016年、設立60年を迎えた民法協。その記念行事が、8月27日の総会に引き続き、ヴィアーレ大阪にて開催され、第1部(記念講演とミニパネルディスカッション)132名、第2部(レセプション)127名と、多数のみなさまにご参加いただきました。

第一部の記念講演は森岡孝二・関西大学名誉教授による「新自由主義の席捲は雇用関係に何をもたらしたか」。新自由主義のばっこは、ちょうど労働者派遣法が成立した1985年ころから始まりますが、森岡先生は、その後の  年間に進行した雇用の非正規化と「雇用身分社会」出現の経過を歴史的に明らかにされました。それではこれに労働側はどう対抗したらいいのか。続いてのミニパネルディスカッションでは、清水亮宏(弁護士・POSSE)、川西玲子(ASU-NET副代表理事)、林田時夫(JMITU特別執行委員)、豊川義明(副会長)の4氏が、鎌田幸夫幹事長の司会のもと、「新たな運動の萌芽と展望」を探りました。労働者の権利擁護のアクターとしてのNPOや、職種別ユニオンの構築という提起は新鮮でした。会場からは「これまでの運動がうまくいかなった理由をきちんと明らかにすべき」との指摘もなされ、この課題は民法協の重要課題として今後も引き続き考えていくべきことが示されました。

第二部のレセプションは、大阪のみならず、兵庫民法協、京都、滋賀からも含めて、各地から多彩な方にご参加いただき、大きな盛り上がりを見せました。ご挨拶をいただいた方も多士済々で、民法協の懐の広さを示すものとなりました。ここでは、紙幅の都合上、プログラムでご紹介した方のみを記しておきます。
山口健一・大阪弁護士会会長
徳住堅治・日本労働弁護団会長
大川一夫・連合大阪法曹団代表幹事
七堂眞紀・大阪労働者弁護団副代表
萩田満・兵庫県民主法律協会事務局長
今村幸次郎・自由法曹団幹事長
原和良・青年法律家協会弁護士学者合同部会議長
古賀一志・旬報社労働法律旬報編集長

あわせて、私が編集責任者を務めた60周年記念誌についても一言。題名の『激動の時代を闘い抜いて』は森岡先生のご提案によるものですが、まさにこの  年の民法協を体現するものといえます。
第一部は、この間、民法協会員がたたかった労働事件がわが国全体の労働規範においていかなる前進面を勝ちとったかを明らかにしようとする、野心的なものでした。また、「新たな運動の展望」として、過労死防止法立法闘争、泉南アスベスト国賠訴訟から、劇団きづがわ・憲法ミュージカルにまでふれているのは出色です。かつて「九条の会」の呼びかけ人である奥平康弘先生は、「憲法を守る運動は文化を守る運動である。だから呼びかけ人9人のうち憲法学者は自分だけで、あとはすべて文化人なのだ。」とお話されていましたが、まさにこれを意識したものです。さらに、第二部「研究者と民法協」では、学者会員に論文ではなく民法協への熱い思いを、第三部「先進者に学ぶ」では、民法協の草創期にご活躍いただいた  期以前の先輩弁護士に思い出を書いていただき、まことに民法協らしい冊子となりました。

最後に、裏方を支えていただいた専従事務局の長田保子さんと、記念誌編集にご尽力いただいたかんきょうムーブの國本園子さんに深く感謝を申し上げると共に、今回の記念行事が会員諸氏の明日の力となりますことを祈念いたします。

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