民主法律時報

5・3憲法のつどい&パレードに950名が参加

弁護士 増 田   尚

 2013年5月3日、「安倍政権の改憲暴走を許さない! 5・3憲法のつどい&パレード」がエルシアターで開催され、950名が参加しました。
つどいは、大阪憲法会議、護憲の会・大阪、憲法を生かす会・大阪、とめよう改憲!おおさかネットワーク、憲法9条の会・関西、大阪宗教者9条ネットワークの6団体の共催により行われました。例年は、各団体がそれぞれ集会を開催していましたが、自民、維新、みんなの党などが競うように改憲を打ち出す中、護憲勢力も改憲攻撃をはね返すべく、連帯しようと一堂に会することにしました。
冒頭、梅田章二・大阪憲法会議幹事長が、9条・  条改憲の動きに対し、憲法を実践する立場から反撃を進めようと訴えました。
講演では、浦部法穂・神戸大学名誉教授が、日本国憲法の平和主義について、帝国主義と決別するという歴史的位置を再確認し、「押しつけ憲法」論に対しても、憲法制定権の淵源である国民が受容し、支持をしてきたという歴史的経過に反すると批判、他国への侵略を重ね、覇権を競う国家への再帰をきっぱりと否定しようと呼びかけました。
続いて、大口耕吉郎・全大阪生活と健康を守る会連合会事務局長、杉本和・桜宮高校元保護者、立石泰雄・大阪宗教者9条ネットワーク事務局長、赤羽佳世子・働く女性の人権センター、小田康徳・大阪電気通信大教授の5名によるリレートークがあり、それぞれの立場から、憲法を守り、生かすとりくみが語られました。
最後に、中北龍太郎・とめよう改憲!おおさかネットワーク代表の閉会挨拶があり、つどいは終了し、参加者は、ゴールデンウィーク中の大阪のまちをパレードし、憲法改正反対のシュプレヒコールを唱和しました。
参院選での  条改憲突破を阻止するためにも、立憲主義を否定し、国民の人権を制限して、「戦争をする国」へと突き進む改憲勢力に未来はないことを広げていく必要性があることを感じるつどいでした。

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