2020年

民主法律時報(民法協ニュース)2020年7月号 No.566 を掲載

2020年07月15日

民主法律時報(民法協ニュース)2020年7月号 No.566

《書籍紹介》 西谷敏『労働法[第3版]』(日本評論社2020年5月)

弁護士 城塚 健之  西谷敏先生(以下、著者)が『労働法[第3版]』を上梓された。第2版(2013年)の刊行から7年。第2版と比べて約80頁増と、ボリュームも大幅に増えた。 これは、一つには、「働き方改革」関連法などの新たな労働立法のラッシュに対応するためである。この点、著者は、「労働法分野で悪しき意味での「法化」(legalization)が進んでいる」と批判しつつ、「労使自治」の機能不...

2020年度 第3回労働相談懇談会「コロナ関連学習:解雇・雇止め、退職強要、労働条件の不利益変更について」

2020年07月15日

おおさか労働相談センター事務局長 福地 祥夫  おおさか労働相談センターに最近寄せられる労働相談では、新型コロナによる経営困難を理由にした解雇、退職強要、労働条件不利益変更などの相談が増えています。そこで、原野早知子弁護士を講師に「新型コロナに関わる解雇・雇止め、退職強要、労働条件の不利益変更などの相談にどう対応するか」をテーマにした第3回労働相談懇談会を2020年6月25日(木)に開催しました...

労働審判支援センター 「労働審判懇談・交流会」報告

2020年07月15日

弁護士 西川 翔大 2020年6月16日(火)に大阪労連会議室で、労働審判懇談・交流会が開催され、弁護士や労働組合より 11名が集まりました。 今回は、新型コロナウイルスの影響による緊急事態宣言下で、大阪地方裁判所労働部の裁判及び労働審判の4月・5月の期日が取り消された影響や今後の進行について意見交換を行いました。 労働審判を申し立てる労働者は迅速な紛争解決を目指しており、労働審判の第1...

判例検討会、はじめました――裁判・府労委委員会

2020年07月15日

弁護士 足立 敦史 1 裁判府労委委員会は、判例検討会をはじめましたのでご報告させていただきます。 初回は、2020年6月12日(金)18時30分から民法協事務所での実会議とZOOMの併用で、吉岡孝太郎弁護士に近畿大学事件(任期付き助教・雇止め事件)大阪地裁R1. 11.28 (労判1220号46頁以下)の裁判例をご報告いただきました。 吉岡先生に、事案の概要、判決内容につづいて、検...

「大阪教育集会2020~中学校教科書、ここが問題!」開催

2020年07月15日

弁護士 原野 早知子  2020年は中学校教科書採択の年である。5年前、大阪府下では、大阪市を初め複数の自治体で育鵬社の歴史・公民の教科書が採択された。フジ住宅では、経営者が、従業員を大量動員し、教科書展示会で、育鵬社の採択を求める意見を書かせた(本年7月に原告勝訴判決が言い渡されたヘイトハラスメント事件にも大きく関わっている)。 教科書、特に、育鵬社の教科書にはどのような問題があるのだろ...

コロナ対策Web学習会第2回「生活問題」―― コロナ禍の今、求められるフリーランスに対する社会保障制度

2020年07月15日

出版労連中央執行委員・出版ネッツ執行委員長 浜田 秀一  2020年6月2日(火)、民主法律協会とおおさか労働相談センターによる共催で、Zoomを利用したコロナ対策Web学習会第2回「生活問題」が開催された。タイムリーな話題で、参加者は35名だった。 わたしがこの学習会のことを知ったのは、幹事を務めている関西MICを通じてだ。「持続化給付金」のことも話題に出るという。自分が執行委員長を務め...

直接雇用申込みみなし制度に関する内部通達情報公開請求訴訟について

2020年07月15日

弁護士 冨田 真平  2020年6月16日に、谷真介事務局長が自ら原告となり、大阪地裁に直接雇用申込みみなし制度に係る助言等(派遣法40条の8)に関する内部通達の情報公開請求訴訟を提起しました。 1 直接雇用申込みみなし制度の施行とこれに係る労働局の助言等の制度 2015年10月1日、いわゆる偽装請負等の派遣法違反があった場合に、派遣先(偽装請負の場合は発注者)が派遣労働者に直接雇用...

労働組合で勝ち取った雇用化への道 ―― ヤマハ英語講師ユニオン

2020年07月15日

弁護士 清水 亮宏  ヤマハ英語講師ユニオンが、個人事業主として扱われていた英語講師の雇用化を勝ち取ることができましたので、ご報告いたします。 1 組合結成の経緯 ヤマハミュージックジャパン(以下、「ヤマハ」)は、いくつかの楽器店と契約し、音楽教室や英語教室の運営を委ねています。英語教室のレッスンを担当する英語講師は、ヤマハと契約を締結しており、形式上の契約形態は委任契約となっていま...

片岡先生を偲んで ―― 片岡労働法学の継承と労働者の権利闘争

2020年07月15日

民法協副会長 豊川 義明  片岡曻先生が本年(2020年)4月1日ご逝去されました。享年 歳でした。民法協の権利運動を支え、これを激励して戴いた先生に対して、これまでの民法協活動への寄与に対するお礼とともに、片岡先生が私達に残されたものを確認し本文といたします。 片岡先生は京都府出身であり、1948年京都大学法学部卒業後、助教授を経て1962年教授となられました。日本労働法学会代表理事も務...