民主法律時報

2020年権利討論集会にご参加を!

実行委員長 須井 康雄

 2020年2月15日(土)に権利討論集会を開催します。午前 時からエルおおさか南館5階南ホールで全体会を開き、午後からは8つの分科会を開きます。分科会終了後、懇親会も行います。会員外の方の参加も大歓迎です。

全体会では、京都精華大学専任講師の白井聡さんに、「『戦後の国体』の終焉」と題してご講演いただきます。白井聡さんは政治学、社会思想の研究家で、我が国が対米従属的政治体制のもと戦争責任を否定し、政治的正当性を維持させてきたという永続的敗戦論を提唱されています。竹島問題では猛烈な感情をあらわにする人が沖縄基地や横田空域の問題では沈黙する――こういった私たちの社会に無意識のうちに浸透し、さらには、安倍政権の支えとなっているであろう一見ねじくれた思想背景を理解し、新たな対抗軸を打ち出す契機にしたいと思います。ぜひ多くの方にお聞きいただきたく存じます。

分科会は、①裁判・労働委員会闘争、②均等待遇、③雇用によらない働き方、④過労死・ハラスメント、⑤外国人労働問題、⑥大阪府市問題、⑦貧困・社会保障、⑧憲法です。

①裁判・労働委員会闘争の分科会では、現在闘っている労働委員会闘争を通じて、前半は地労委、後半は中労委での闘い方を討議します。今回は初めて中労委の労働委員経験者をお招きし、中労委での闘いの在り方も議論する予定です。

②均等待遇分科会は、これまでの派遣分科会とパート分科会を統合し、格差是正につながる実践的な取組を学びます。

③第3分科会では、ウーバーイーツやコンビニ経営者、ヤマハ英語教室、楽天出店者など雇用によらない就労者の組織化に携わった方をお招きし、実践的な取組を討議します。

④過労死・ハラスメント分科会では、過労死防止行政の在り方を長年にわたりチェックしてきた方をお招きし、パワハラ防止法を踏まえた過労死、ハラスメント防止の取組を共有します。

⑤外国人労働問題分科会では、昨年に引き続き外国人労働問題に取り組む方をお招きし、初心者でも分かる実践的な取組を学びます。

⑥大阪府市分科会は、来るべき「都構想」の住民投票に備え、ジャーナリスト(元NHK)の相澤冬樹さんをお招きし維新政治に対する対抗策を討議します。

⑦貧困・社会保障分科会では、反貧困に取り組む研究者や、貧困救済の制度化を実現した元地方議員をお招きし、反貧困運動と労働運動の協働実現などを学びます。

⑧憲法分科会では、愛知トリエンナーレでの表現の不自由展を巡る問題の弁護団をお招きし、表現の自由の意義について学習します。

いずれの分科会も過去、例をみないほど充実しています。どの分科会に参加しようか迷うのも無理はないでしょう。各組合からも多くの方に分科会を分けて参加いただき、今後の取組に活かしていただきたいと思います。託児所も用意しています。多くの方のご参加を呼びかけます。

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