民主法律時報

コロナ対策Web学習会第2回「生活問題」―― コロナ禍の今、求められるフリーランスに対する社会保障制度

出版労連中央執行委員・出版ネッツ執行委員長 浜田 秀一

 2020年6月2日(火)、民主法律協会とおおさか労働相談センターによる共催で、Zoomを利用したコロナ対策Web学習会第2回「生活問題」が開催された。タイムリーな話題で、参加者は35名だった。

わたしがこの学習会のことを知ったのは、幹事を務めている関西MICを通じてだ。「持続化給付金」のことも話題に出るという。自分が執行委員長を務めている出版フリーランスの労働組合「出版ネッツ」で「持続化給付金」が大きな話題になっていたこともあり、すぐに申し込んだ。実際の会議の前に、メールで当日の資料が送られてきた。たいへん充実した資料でありがたかった。Web学習会への期待がますます高まった。

Web会議当日は、「生活保護」「持続化給付金を給付金関係の実態」「減免制度」「家賃減額交渉」と盛りだくさんの内容で、予定の約1時間はあっというまに過ぎていった。特に印象に残ったのは、「給付金関係の実態」についての話。持続化給付金以外にも活用できそうなさまざまな給付金制度があることを初めて知った。事前に資料をいただいていたこともあってお話もわかりやすく聴くことができ、とても充実した学習会だったと思う。講師の先生を初め、学習会の運営に携わったみなさまには心から感謝したい。

さて、出版ネッツでは、今年6月に広く出版フリーランスを対象とした「新型コロナウイルス感染拡大の影響に関するアンケート」を実施し、調査期間 日で369件の回答を得た。政府の「コロナ後」をにらんだ成長戦略素案でも「フリーランスの保護ルールをガイドラインで明確化」が掲げられているが、フリーランスに対する社会保障制度にはまだ問題点も多い。この点からもWeb学習会は勉強になった。出版ネッツでは、今回のアンケートを踏まえたアピール活動のほか、学習会の開催などにも積極的に取り組んでいきたい。

 

出版ネッツの「コロナウィルスアンケート調査」のキャラクターロゴ
(作画 カクイシシュンスケ/漫画家・出版ネッツ関東支部)
※アンケートの調査結果は、7月中旬頃に出版ネッツ公式HPにて公表の予定。
 http://union-nets.org/

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