民主法律時報

2019年権利討論集会にご参加を!

事務局長 須井 康雄

 あわただしい年の瀬を過ぎると権利討論集会の季節がやってきます。
来年は2019年2月16日(土)に権利討論集会を開催します。午前10時からエル・おおさか南館5階南ホールで全体会を開き、午後からは7つの分科会を開きます。分科会終了後、懇親会も行います。会員外の方の参加も可能です。

全体会では、南山大学の緒方桂子教授(twitter:@Keikolein)をお招きし、「非正規労働者をめぐる情勢と労働組合の取り組み」についてお話しいただきます。緒方教授は、職場における平等、非正規の均等待遇の問題について研究しています。
2018年は、非正規社員との格差是正に関するハマキョウレックス事件や長澤運輸事件の重要な最高裁判決が出されました。働き方改革推進法にも均等・均衡待遇に関する規定や格差についての説明義務を使用者に課す規定が盛り込まれました。いわゆる3年ルールによる直用みなし、5年ルールによる無期転換化の適用も始まりました。正規職員と非正規職員の間の分断を許さず、すべての労働者が人間らしく働くことのできる社会の実現にどう取り組むかを考え、実践につなげていくきっかけにしたいと思います。

分科会は、①裁判・労働委員会闘争、②派遣、③有期パート、④過労死、⑤雇用によらない働き方、⑥外国人労働、⑦憲法です。
①裁判・労働委員会闘争の分科会では、現在闘っている事件を通じて裁判所、労働委員会の問題を討議します。②派遣分科会では、直接雇用化、格差是正の取組を、③有期パート分科会でも無期転換化、格差是正のほか地方自治体の会計年度任用職員の問題を討議します。④過労死分科会では、長時間労働抑止に向けた働き方改革推進法の利用のしかたや現在審議されているパワハラ禁止法整備の状況を踏まえたハラスメント防止の取組を討議します。⑤雇用によらない働き方分科会では、業務委託や請負の形をとった勤労者の権利をどう守るかということやライドシェア問題を討議します。⑥外国人労働分科会では、現在、国会で審議されている入管法改正問題を踏まえ、外国人労働をめぐる制度の学習と言葉の問題など様々な困難のある外国人労働者を支援する取組を討議します。⑦憲法分科会では、憲法改正発議がいつ行われてもおかしくない情勢のもと、広告のプロの方も交え、どのような宣伝活動を行っていくかを討議します。

いずれの分科会も現在の情勢に即応した内容であり、平和や人間らしい暮らしを破壊する安倍長期政権の様々な悪弊を跳ね返すための知識と力を私たちに与えます。託児所も用意しています。多くの方のご参加を呼びかけます。準備の都合上、参加をご希望の方は、チラシを読み終えると同時にお申し込みもお済ませください。

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