在阪改憲反対法律家5団体学習会――「日韓関係の歴史的経緯と北東アジアの平和構築」

2019年12月15日

弁護士 片山 直弥

2019年10月29日、在阪改憲反対法律家5団体(大阪弁護士会9条の会、大阪社会文化法律センター、自由法曹団大阪支部、青年法律家協会大阪支部、民主法律協会)による学習会がエル・おおさかで行われました。韓国問題研究所代表・康宗憲(カンジョンホン)さんから「日韓関係の歴史的経緯と北東アジアの平和構築 ~日韓関係解決の糸口を求めて~」というテーマでご講演いただきました。

韓国大法院(最高裁)の元徴用工判決をきっかけとして、日本政府による対輸出規制拡大(ホワイト国指定取消し)、韓国政府によるGSOMIA破棄通告(ただし、その後継続となりました)、従軍慰安婦像の展示をめぐる愛知トリエンナーレの開催中止など、日韓関係は戦後最悪と言われるような状態になっています。

元徴用工判決について、安倍首相は、「国際法に照らせば、あり得ない」と非難し、韓国政府に「前向きな対応」を要求しましたが、韓国政府に対して、大法院判決に反する対応を求めているとすれば、三権分立の原則(行政府は司法府の法解釈と判断を尊重しなければならないという原則)からして問題です。

私は、一法律家としてこのような問題意識を抱いていました。ただ、日韓関係の歴史的経緯については不勉強であると感じていましたので、本学習会に参加することにしました。

弁護士という仕事をしていますと、同じ「事実」を経験していても(意図せずしてか、意図してか、は分かりませんが)それを語る人(特に、その立場)によって全く違う内容になるのだな、と思うことがあります。そのため、裁判では感情を排し客観的な証拠に基づいて判断することが重視されるのです。

「歴史」についても同じことが言えるでしょう。康宗憲さんからは、国家間で締結された条約・協定の内容、吉田松陰の手紙などの資料を踏まえて、日韓で過去にどのようなことがあったか、をお話いただきました。紙幅の都合上その全てを紹介することはできませんが、とても分かりやすいご講演でした。

今の日本では、「空気を読む」という言葉もあるように、その場に集まった人たちの感情を察して合わせることが是とされる風潮があります。日韓関係についても空気を読んで語っている人が多いのではないでしょうか。

日韓関係の改善のためには、国民一人ひとりが「場の空気」という曖昧なものによるのではなく、資料に基づいて、どこでボタンの掛け違いが生じているのかを理解する必要があります。私も、本学習会をきっかけに一層の勉強の必要性を痛感した一人として、問題を理解しそれを分かりやすく伝えられるようになりたいと思います。そして、日韓関係が一日も早く改善に向かうことを願ってやみません。


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