民主法律時報

2023年権利討論集会にぜひともご参加下さい

実行委員長 弁護士 村 田 浩 治

2023年2月18日に「権利討論集会」を開催します。毎年、年明け間もない2月に開催するこの集会は、一年の権利闘争を振り返り交流し、おおいに議論して権利闘争の到達点を確認すると共に、始まったばかりの2023年の権利のための闘いを展望する集会です。

全体会の記念講演は、北海学園大学の川村雅則先生に「労働者が主役の時代へ~カギは「無期雇用の実現」、「団結」にあり~」と題してお話をしていただきます。

川村先生は、労働経済研究者として非正規労働・非正規公務員、官製ワーキングプアなど多岐にわたる課題を実践的に研究され、公契約条例、規制緩和問題など権利闘争の実践にも積極的に関わっておられます。また若者への労働教育にも力を注がれており、高校でのワークルール教育に労働組合が関わることを提唱されています。きっとみなさんに有益な示唆を与えていただける講師です。是非とも参加下さい。

午後からは5つの分科会(①裁判・労働委員会闘争分科会、②有期・パート、派遣など非正規雇用分科会、③過労死分科会、④フリーランス分科会、⑤ハラスメント分科会)を、いずれもハイブリッド方式で実施予定です。①では争議支援の取り組み方やデジタル社会における情宣活動をどう取り組むのか等を議論します。②では、有期・パート、派遣に共通する均等均衡処遇の法制度をどう活かしていくのかという実践的な課題や雇止めの問題と課題を検討します。③では、労働時間の規制緩和の動きや労災認定における時間のとらえ方を批判し、いのちと健康を守るための取り組みにどう活かすのか等の議論をします。④では、フリーランス保護の解釈論や立法論などを含めフリーランス保護のあり方を議論します。⑤は初の企画であり、ハラスメントのケーススタディを含む議論も行う予定です。いずれの分科会も現在の課題を正面から見つめるものとなっています。

毎年の取り組みは、すこしずつ問題意識が深まり、どの分科会も時宜に見合った具体的な課題を示して権利のための闘いにきっと役立つ企画となるものです。また、みなさんの参加と討論でさらに深められるものと考えます。今回も、エル・おおさかの会場とZoom併用で開催しますので、全国どこからでも参加可能です。積極的に参加、発言をいただき、みなさんの権利のための闘いに生かせる集会にしたいので、ぜひともご参加下さい。

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