第2分科会 非正規労働問題こそ組合が解決する!
弁護士 谷口 真由
今年の第2分科会は「非正規労働問題こそ組合が解決する!」というテーマで開催しました。第1部事件報告、第2部組合活動報告、そして第3部のグループワークと、非常に充実した分科会となりました。
第1部事件報告では、①片桐誠二郎弁護士より岩国米軍基地偽装請負事件について、②中村和雄弁護士より「京都明徳学園事件」について、③浅香暁さんより「タイミー」を利用して働いた経験について、④村田浩治弁護士よりオンデマンドバスをめぐる問題について、それぞれご報告いただきました。
第2部組合活動報告では、①大阪自治労連の仁木将さんより会計年度任用職員に関する取り組みについて、②全港湾名古屋支部の藤井雅俊さんより労働組合である全港湾名古屋支部での取り組みについて、③京都放送労働組合の古住公義さんより京都放送労働組合で実践されている活動と実績について、④大阪府高等学校教職員組合の斎藤優さんより外国人教師の労働問題について、⑤浅香暁さんより中学校教員として勤務した経験に基づく教育現場における労働問題について、それぞれご報告いただきました。
今年のテーマである組合活動について、実際労働組合で活動する方々から多くご報告をいただきました。組合活動というものは、単に労働組合に加入するだけでは意味がなく、組合に加入する当事者が前に立って戦う必要がある、当事者が活動できる労働組合でなければならないということ、また、まずは労働者が自身の労働者としての権利を知ることが必要であること等、各人の組合活動での経験に基づく様々なメッセージが共有されました。
第3部グループワークでは、「非正規労働者の『壁』を共に乗り越える」をテーマに、とある非正規労働者を主人公とした具体的事例を用いて、「どうすれば非正規の同僚が組合に加入してくれるか」「無期転換への迷いにどう寄り添うか」「転換後の格差にどう立ち向かうか」という論点について、4つの班で議論し、意見を共有しました。
まずは世間話を通じた信頼関係の構築をすることから始まるといったことや、とりあえず組合に入ってもらう必要があること、組合員同士での励まし合いの重要性等、様々な意見が挙げられました。また、グループワークを通じて、各グループで、参加者自身の組合での経験が共有され、組合内部に正規・非正規の分断がある場合もあるということも含め、現状が共有され、多くの学びがありました。提示された論点に限らず、どの様な組合活動をすべきか、会社に対しどのように要求をしていくべきかという、幅広い議論になり、時間が足りなくなるほど白熱した議論となりました。
グループワークの総括として村田浩治弁護士から、日本において「同一価値労働同一賃金」という世界標準が未だ実現されていない現状に対し、裁判所でなく労働組合が、働く側が自ら仕事の価値を主張していく必要があるという熱いメッセージが、また、最後に、河村学弁護士から、この場での交流をきっかけに、職場に帰ってからも周囲とのつながりを広げ、その成果を来年の権利討論集会に持ち寄ってほしいとの励ましのメッセージが贈られ、今年の第2分科会は幕を閉じました。
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