民主法律時報

育鵬社教科書学習会報告

弁護士 岡 千尋

 昨年、大阪府内では、大阪市、四条畷市、泉佐野市、河内長野市、東大阪市で、育鵬社の教科書が採択され、歴史で約27%、公民で約34%の中学生が育鵬社の教科書を使うようになった。
育鵬社教科書の問題点を共有し、今後の採択阻止に向けて何をすべきか議論するため、2016年9月13日学習会を企画した。
当日は、41名に参加いただき盛会となった。

まず、楠晋一弁護士に「育鵬社の教科書ってどんな教科書?」と題して、ご講演いただいた。育鵬社教科書のコピーを見ながらの説明で、同教科書が自民党(特に安倍政権)の歴史認識を生徒に教えようとするもので、日本国憲法を押し付け憲法とする一方で、大日本帝国憲法を賛美するなど、戦争をしてはいけないという価値観は見られないことがよく理解できた。

続いて、南部秀一郎弁護士から、フジ住宅での育鵬社採択に向けての動員の状況についてご報告いただいた。
そして、子どもと教科書大阪ネット21事務局長平井美津子さんから、育鵬社教科書の不採択に向けて、各自治体で開かれる展示会に出向き、アンケートに記入して教育委員会に意見を届けましょう、各地で勉強会を開催し育鵬社教科書が広がることの危機感を父母市民と共有しましょうと提起された。

質疑応答では、泉北での実際の取り組みについて紹介していただいたり、実際に育鵬社教科書で学んだ若者と話をした経験を報告いただいたり、充実した討議となった。
3年後、再び教科書の採択が行われる。そのときに、育鵬社の教科書が採択されないよう、民法協として取り組みを具体化していきたい。

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