民主法律時報

2024年権利討論集会のご案内

実行委員長 弁護士 西 川 大 史

1 はじめに

2024年2月17日午前10時から権利討論集会を開催します。今回も感染対策を徹底し、全体会はエルおおさかの会場とZoom併用で開催、分科会は討論の充実のために一部を除いて会場のみの開催となります。

2 全体会

午前の記念講演は、全労連事務局長の黒澤幸一さんから、「新時代の労働運動とは~「たたかう労働組合」が本流となることを目指して~」とのテーマで講演をいただきます。労働分野における課題は多数です。解雇の金銭解決制度の導入阻止、裁量労働制の対象拡大阻止、非正規労働者の均等待遇の実現及び雇用の安定、雇用におけるジェンダー平等の実現、偽装雇用の根絶、最低賃金の大幅引上げと地域間格差の是正など、労働者本位の労働政策実現に向けて、さらなる取組強化が欠かせません。また、2023年8月のそごう・西武労組のストライキでは、立場の違いを超えた幅広い労働組合、団体、多くの国民からの支援の輪が広がるなど、労働組合の活動があらためて注目されています。黒澤さんは、「たたかう労働組合」である全労連活動を牽引されている方です。労働法制をめぐる最新の情勢をご報告いただくとともに、労働者の権利と雇用を守るために私たちはどのような闘いをすべきか、今後の展望や課題などをお話いただきます。

また、特別報告として、丹羽徹・龍谷大学教授からも「緊迫する国際情勢における憲法9条の意味と今後の取り組み」についてお話いただきます。ロシアによるウクライナへの軍事侵略や、イスラエルによるパレスチナ・ガザ地区攻撃により多くの尊い命が犠牲となっています。一日も早い戦争の終結のためには、平和憲法を持つ日本が積極的に平和外交の努力を呼びかけるべきですが、岸田政権は改憲・壊憲に強い意欲を示しています。憲法を活かし国際平和を実現するために、一緒に学びましょう。

3 分科会

午後からは、①裁判・労働委員会闘争、②有期・パート、派遣など非正規雇用、③過労死、④フリーランス、⑤大阪問題の分科会を開催します(①②④⑤は会場のみ、③は会場とZoom併用)。各分科会の詳細は次号のニュースでお知らせしますが、いずれの分科会も時宣に見合ったテーマであり、最新の課題について熱い討論を予定しています。

4 ぜひご参加を!

全体会・分科会ともに充実した満足度の高い企画です。多くの方にご参加いただき、今後の取組みに活用していただけると幸甚です。

 

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