民主法律時報

心によりそう労働相談 ―労働相談懇談会報告―

弁護士 西田 陽子

1 はじめに
2018年1月30日、国労大阪会館1階ホールにおいて、2018年度第1回労働相談懇談会が開催されました。
主催者挨拶は、大阪労連議長の川辺和宏さん。その後、民法協の西川大史弁護士より、最近の労働裁判についての報告があり、大阪職対連事務局長の藤野ゆきさんが講師となって、メンタル・ハラスメント相談に関する学習会が行われました。

2 「最近の労働裁判に見られる特徴」(報告:西川大史弁護士)
西川弁護士が、慣れたようすで2017年10月から2018年1月までの主な労働情勢に関する報告をしました。労契法20条違反を主張した1月 日付大阪医科大事件の不当判決についても、悔しさをにじませながらの報告がありました。

3 学習会「メンタル・ハラスメント相談について」(講師:藤野ゆきさん)
講師を担当した藤野さんは、大阪職対連等で労働者の健康を守る運動(相談会や学習会等)に関わっておられ、大学等の非常勤講師として社会福祉、社会政策(労働問題)なども教えています。その柔らかく芯のある語り口に、長年相談者の疲れた心によりそってきたあたたかさを感じました。
学習会においては、相談者の「本当の訴え」のつかみ方という弁護士でも悩むテーマから始まり、相談者との距離感等、試行錯誤した経験からのテクニックが満載でした。例えば、「病気を治すのは原則として本人と主治医」という一言は、心を病んだ相談者と接した経験からもわかりやすい距離感だと思いました。
また、藤野さんが紹介した相談事例においては、いずれも職場復帰を果たしており、参加した民法協幹事長の鎌田幸夫弁護士や谷真介弁護士とともに、大きくうなずいてしまう内容でした。
労災、団交や訴訟に対するスタンスも、弁護士とは少し違った切り口の物の見方であり、大変参考になりました。

4 エピローグ
この学習会に参加して、当事者にとって一番よい解決策に関する新しい視点を得ることができました。その後、私のアンケートに目をとめた藤野さんより、直接ご連絡をいただき、先日の権利討論集会にもご参加いただきました。
皆様も、学びにより新しいつながりを持つまたとない機会ですので、是非次回の労働相談懇談会(5月17日18時30分~)にご出席ください。

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