《書籍紹介》 渡辺輝人著『 残業代請求の理論と実務』

2019年03月05日

弁護士 須井 康雄

 著者である渡辺輝人弁護士は、ブラック企業問題や労災など数多くの労働事件に労働者側としてかかわり、残業代計算ソフト「給与第一」を開発、公開し、近年、最高裁で使用が推奨されている「きょうとソフト」の作成に大きく寄与しました。

また、YAHOOニュースにも個人のサイトをもち、労働問題を始めた多くのエッセーを執筆するとともに、ツイッター(@nabeteru1Q78)でも積極的に情報発信しており、民主法律協会会員の中にも多くのフォロワーがいるかと思います。

本書は、2018年12月に発行され、渡辺弁護士がこれまでの経験・研究をもとに著した残業代請求の理論面及び実務面の最先端の書籍といえます。理論的な部分では、残業代計算の基本となる最低基礎賃金や賃金単価算出方法といった、いざ計算するとなると、細かすぎてよく分からないことがなきにしもあった部分から、国際自動車事件など固定残業代に関する最高裁判例の分析など最新の理論状況まで、常に労働者側に立った解説がなされています。

実務の部分でも、時効の中断方法や労働時間に関する証拠収集方法、打ち合わせでの確認事項など多数の事件を解決に導いてきた著者ならではのノウハウが惜しむところなく盛り込まれています。

定価2800円+税ですが、コストパフォーマンスは抜群です。民主法律協会でも特別価格で販売しています。
また、2019年3月27日午後6時 30分からは大阪弁護士会1205号室で渡辺弁護士をお招きして、残業代請求の学習会を実施します。申込用のチラシを同封しています。最先端の実務・考え方について学ぶことができる絶好の機会ですので、ふるってご参加ください。

旬報社 2018年12月10日 発行
A5版288頁
定価 2800円+税
※民法協で少しお安くお求めいただけます。