アジア太平洋法律家会議(COLAPⅥ)に参加しませんか

2015年02月20日

弁護士 田 中   俊

 「COLAP」って聞いたことがないかもしれませんが、The Conference of Lawyers in Asia Pacificの略で、アジア太平洋地域で平和・人権に取り組んでいる法律家が一同に集まる国際会議のことです。
2015年6月25日~27日にネパールのカトマンズで第6回のCOLAPが開かれます。今まで、ニューデリー1988年、大阪・東京1993年、ハノイ2002年、ソウル2005年、マニラ2010年と開かれ、毎回200~300人のアジア太平洋地域の法律家が参加しています。大阪からも、ソウル(団長徳井義幸弁護士)では、約30名、マニラ(団長藤木邦顕弁護士)では、約20名の市民・弁護士が参加しました。
主催は90ヶ国以上の法律家団体からなるIADL(国際民主法律家協会)で、現地の法律家団体が会議の実行委員会を担当します。アジア各国で取り組まれている人権や平和の課題の活動の交流をして、アジア地域で共通に取り組む課題を見いだしていく国際会議です。今回のCOLAPの全体テーマは、「平和、民主主義、人権、及び経済的発展の権利への挑戦」です。参加費用は交通費を入れると20~30万円(会議、宿泊代込)かかりますが、このような会議は4~5年に一度の開催ですから、めったに参加する機会はありません。日本語への通訳もいますので、英語が分からなくても会議に参加できます。
各国の法律家の置かれている社会的条件はだいぶ違うのですが、いろいろな見方を知ることができ、また共通して取り組む課題も見出せるのが国際会議の醍醐味です。
たとえば、沖縄など米軍基地訴訟に取り組んでいる方は、フィリピン、韓国などの基地訴訟に取り組んでいる法律家と出会えますし、日本の集団的自衛権行使や憲法9条に対して、アジアの法律家がどのように見ているかなどの意見を交流すると、日本の置かれている状況を知ることができます。人権の問題では、各国で労働者の権利がどのような状況にあるかを知ることができますし、多国籍企業の活動の問題点や新自由主義が事件の背景として見いだされることもあります。環境問題や経済開発、原発の問題では、経済大国である日本とアジアの途上国の置かれている状況の違いや、連携して取り組むべき課題が見つかるかもしれません。
2010年にマニラで開かれた前回のCOLAPⅤでは、フィリピンとインドネシアの労働者から、日本や韓国に流出している移民の権利保護について、移民の送り手と受け手の法律家が連帯して取り組もうという提案がなされ、現在もフィリピンの法律家やNGOと継続した連帯活動をしています。
このような新鮮な驚きや感動を生む場がCOLAPです。会議後には、ヒマラヤを見渡すトレッキングツアーや仏教・ヒンズー教の施設なども見学できるオプションツアーもあります。

昨年12月に、関西準備会を開催し、講師としてNPO法人アジア女性自立プロジェクト(AWEP)理事の大森恵実さんを招いて、ネパールのカースト制度や人身売買の問題等についてお話を聴きました。3月4日には、午後6時30分から、エヴィス法律会計事務所にて、第1回関西実行委員会を行います。参加を希望する方、参加を決めかねている方、参加はしないが興味はある、という方は、是非お立ち寄り下さい。
参加を希望する方、ご質問のある方は、日本国際法律家協会関西支部弁護士田中俊(エヴィス法律会計事務所06-4707-8004 shun.t@evis-l-a.com)までご連絡をください。

(写真は、前回2010年マニラでのCOLAPⅤにて 日本からの参加者)