Q:教育現場の「マネジメント」とは?

2011年10月10日

Q:大阪維新の会は、教育現場に「マネジメント」が必要であり、教職員の服務規律を維持するという当然のことを実施する条例だと主張しています。

A:「維新の会」は、教育現場にマネジメントが必要だと言いますが、日常的に教師が職務違反を重ねているなどという事実は存在しません。
 現在の大阪の教育現場で問題となっているのは、教育予算や人員の削減のために教育条件が悪化し、人員削減や非正規職員の割合増加などで、個々の教員が過重負担とストレスに悩まされていることです。よりよい教育を実現するためには、十分な予算と人員を確保し、教職員が互いに協力・援助・連帯して教育実践に取り組める環境を作ることによって、多くの問題が解決します。
 ところが、「維新の会」が提案した条例案は、こうした現状を解決する処方箋とはなりません。教員への評価と処分を通じて管理統制を強め、個々の教員を孤立化させてしまいます。教師は高い人事評価を得るための競争に追いやられ、児童生徒もテスト成績の競争に追い立てられます。
 「維新の会」は、卒業式・入学式などでの「君が代」起立斉唱を拒否する教員に対して懲戒免職を可能にするためにもこの条例が必要だといいます。しかし、「君が代」の起立斉唱を強制する職務命令自体が思想・良心の自由(憲法19条)を侵害する違法な職務命令です。そのような強制を「マネジメント」と呼んで正当化することは許されません。