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[労働]に関する記事

成果主義年俸制の導入における労働組合の存在意義を再確認 読売テレビ不当労働行為事件

2011年08月31日

弁護士 中 西   基   本年7月22日、大阪府労委が不当労働行為救済の勝利命令を出しましたのでご報告します。 事案の概要   読売テレビでは、1999年から管理職について成果主義年俸制が導入されていましたが、民放労連読売テレビ放送労働組合は、成果主義年俸制の導入には一貫して反対の立場をとってきました。2009年4月、会社は、新たな年俸制度を導入するとして、従来は年俸制ではな...

大阪泉南アスベスト国賠訴訟控訴審判決 被害者に背を向けた不当判決

2011年08月31日

弁護士 遠 地 靖 志    8月25日、大阪高裁第14民事部(三浦潤裁判長)は、大阪泉南地域のアスベスト被害について、国の責任を認めた大阪地裁判決を取り消して、原告の請求を棄却する不当判決を言い渡しました。  本判決は、泉南地域のアスベスト被害の実態を無視し、最も尊重されるべき生命・健康よりも産業発展、経済発展を重視することを露骨に示したものであり、また被害に対する国の責任を免罪する一方で...

労働者の雇用安定と均等待遇実現のための有期労働契約規制を求める決議

 有期労働契約規制の問題については、労働政策審議会において検討が進められており、本年末には建議を出す予定となっている。また、今後のパート労働に関する研究会が今年の夏に、また、多様な形態による正社員に関する研究会が本年末にそれぞれ報告書の提出を予定し、さらに、非正規雇用のビジョンに関する懇談会が2011年6月から始まるなど、様々な審議会・研究会で議論が行われている。  有期労働契約は、恒常...

労働組合の街宣活動を禁止する仮処分決定に抗議し、街宣活動の自由の保障を求める決議

 大阪地裁第1民事部(横田典子裁判官)は、2011年5月10日、北港観光バスが申し立てた街宣活動禁止等仮処分事件において、何の理由を示すこともなく、会社周辺500メートルの範囲において、組合の街宣活動を禁止するという仮処分決定を行った。  北港観光バスでは、組合員に対して、雇い止め、賃金差別、自然退職扱い、出勤停止処分、配転などの不当労働行為、嫌がらせを行っており、これらの事件は大阪地裁...

「日の丸」常時掲揚・「君が代」起立条例の即時廃止と、教育基本条例案の撤回を求める決議

 2011年6月3日、大阪府議会において、「大阪府の施設における国旗の掲揚及び職員による国歌の斉唱に関する条例」(以下、「日の丸・君が代条例」という。)が大阪維新の会単独の賛成で成立した。また、8月22日には、大阪維新の会が、「君が代」斉唱時の起立職務命令に従わなかった教員を懲戒処分する規定を含む教育基本条例案を9月議会に提案する方針を決めた。  日の丸・君が代条例は、大阪府の施設におい...

派遣労働研究会が大阪労働局と懇談しました

2011年07月27日

弁護士 長瀬 信明    本年6月6日、毎年恒例の派遣労働研究会と大阪労働局と懇談が行われました。派遣労働研究会から12名と大阪労働局から4名が参加し、当初の予定時間を超え、活発な意見交換がなされました。  懇談は、派遣労働研究会が事前に送付していた質問に労働局側が回答した後、質疑応答がなされるという形式で行われました。(1)2010年の大阪労働局における統計について  労働者...

大震災後、私たちが向き合わなければならないもの ―働き方ネット大阪 第14回つどい

2011年07月27日

地域労組おおさか青年部 北出 茂 1 総論  2011年6月15日にエルおおさかで開催された「働き方ネット大阪・第14回つどい」に参加させていただきました。  テーマは「大討論!これからの日本の経済と社会~大震災後の環境・経済危機をどう乗り越えるか~」。  パネリストは、以下の通り。   森岡孝二氏 (関西大学教授・企業社会論)  藤永のぶよ氏 (おおさか市民ネットワーク代表) ...

法テラス奈良法律事務所事件~非正規職員に対する賃金差別は許されない~

2011年07月27日

弁護士 兒玉 修一  事案の概要  (1) 「法テラス」、すなわち日本司法支援センターは、2006年4月1日、「自由かつ公正な社会の形成に資すること」を目的として制定された総合法律支援法に基づき設立された法務省の所管法人である。奈良県には、奈良市内に奈良地方事務所、及び法テラス奈良法律事務所、及び吉野郡大淀町内に同南和法律事務所が設置されている。   原告のSさんは、法テラス奈良法...

飛翔館(近大泉州)高校解雇事件で逆転勝訴の高裁判決!~堺支部の不当判決を撥ね返す~

2011年07月27日

弁護士 下迫田 浩 司 1 明快な逆転勝訴判決!  2009年12月18日の堺支部の不当判決以来、私たちは、前の見えない霧の中をもがき苦しみながら歩いていました。7月15日、霧を吹き飛ばすような素晴らしい逆転勝訴判決を勝ち取りました。  学校法人泉州学園が経営する飛翔館高校(現・近畿大学泉州高校)で、2008年3月末に7名の教員が整理解雇され、そのうち5名の教員が解雇無効を理由とする地位...

裁判所よ歴史の汚点をただす勇気を持て ―神戸地裁・レパ裁判に不当判決―

2011年06月27日

弁護士 橋 本   敦 裏切られた老齢原告らの切実な願い 今や90歳を超える老齢の原告ら3名が「生きているうちに名誉回復を」と、レッド・パージによる60年の苦難の歳月に耐え勇気をふるって提訴したレ・パ裁判の判決が去る5月26日、神戸地裁であった。しかし、その判決では老齢原告らの命の叫びその正義の要求は認められず、法廷には「原告らの請求は全て棄却する」と宣告する裁判...