民主法律時報

労働相談懇談会に参加して

豊中労連 斎藤 須美雄

 私は、3ヶ月ごとの労働相談懇談会に参加するのを楽しみにしています。
最初に、西川大史弁護士から、最近の「労働情勢報告」をしてもらいます。3ヶ月で 件ほどの判例などを報告してもらいます。
今回(2018年8月3日)は、正規と非正規労働者の均等待遇問題での判例が続きました。最高裁の判決も紹介されましたが、一部の手当て格差があるのは無効との判決ですが、私は、なぜすべて手当てが同じに認められないのか、不満です。そのほか様々な判例で、労働相談にのるときの参考になります。

そのあと、一つのテーマでの講演があります。
今回は有村とく子弁護士の「職場のセクハラ・マタハラに関する労働相談について」の講演でした。自民党の杉田水脈衆議院議員の「LGBTは生産性がない」の雑誌寄稿が話題になっており、時宜を得たものでした。
マタニティハラスメントでは、男性に対するパタニティハラスメントがよくあることも、私たちは気を付けないといけないと思いました。
セクハラでは、相談を受けた時の対応で、①相談に来られた方の気持ちを「想像力を働かせて」聞くこと、発言もセクハラにならないか発言の前によく考える事など、②共感の姿勢をとりつつ、先入観を持たずに冷静、慎重に、③一人より二人で聞くこと、④記録は相談者の了解を得てから、⑤解決方法を聞くこと、⑥二次被害を与えない、などわかりやすくかつ丁寧な講演で、いつも手元に置いておこうと思いました。資料もたくさんあり参考になりました。
相談を受けていて、セクハラになるかならないか考えるときがあります。いつも今回の講演を参考にしたいと思います。

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