民主法律時報

「ブラック派遣・ブラックバイト」ホットライン報告

弁護士 馬 越 俊 佑

 2014年5月10日(土)に派遣研究会のメンバーを中心に、「ブラック派遣・ブラックバイト」ホットラインを実施しました。
「労働条件の改善」や「不当な雇い止め」など5件の相談がありました。
中でも、「社長が特定の主義主張を称賛し、社員にも思想を問うようなアンケートを採るなど、事実上思想を強制する。やめてほしいが、どうすればよいか。」との相談は、憲法上の人権ともかかわる重大な問題だと思いました。
また、「当初の労働契約とは異なる仕事内容をするように言われ、断ったところ契約を打ち切られた。」との相談も、雇用主の身勝手な理由で労働者が解雇されている実態があることを示しています。
今回のホットラインは、ベテラン弁護士と若手弁護士が待機し、回答が難しい相談については、一旦回答を保留して、よく議論してから、正確に回答できるよう努めました。実際に相談を聞いて、自分で考え、ベテラン弁護士と議論することは大変勉強になり、今後の弁護活動にも役立つ経験となりました。また、電話待機中もベテラン弁護士と議論するなど、有意義な時間となりました。
相談は、13時から14時半までに3件、17時台に2件でした。18時以降には相談はありませんでした。今回は時間が合わずに電話をかけられなかった方もおられると思います。今後もホットラインを行い、多くの労働者の権利擁護を目指すべきだと思いました。

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