民主法律時報

労働審判「懇談・交流会」を開催

大阪労連 遠近 照雄

2018年4月17日(火)午後6時30分より、国労大阪会館1階ホールにおいて労働審判「懇談・交流会」を開催し、21人が参加しました。今回の開催は、大阪労連推薦の労働審判員として8年間ご尽力いただいた長岡佳代子さんが3月一杯をもって退任されることから、お礼と慰労をかねた会となりました。

おおさか労働審判支援センターを代表して開会に際し、鎌田幸夫弁護士から、労働審判制が導入されて11年を過ぎ、支援センター立ち上げ当初は、リーフ作成、街宣活動など旺盛な運動があったが、労働審判が一定浸透してからは、長岡さんをはじめ、労働審判員の皆さんとの懇談が中心となっているが意義のある内容になっている。長岡さんに、8年もの長きにわたり労働審判員としてかかわっていただいたことに感謝し、引き続き民法協の取り組みに参加をお願いしたいとの挨拶がありました。

続いて1部では、長岡さんから「8年間の労働審判員としての経験から」と題したお話をいただきました。長岡さんは8年間で50件弱の審判にかかわってこられたこと。労働審判は7割以上が調停成立で解決しているが、申立当事者の納得度を重視して審理がすすめられていること。女性の審判員が非常に少ないとの指摘もありました。

2部は、労働審判員の甲斐隆雄さんの乾杯ではじまり、参加者全員から長岡さんへお礼と慰労の言葉が述べられました。大阪労連推薦の労働審判員の紹介では、引き続き審判員としてご尽力いただく、甲斐隆雄さん、宮崎徹さん、そして4月から審判員としてご活躍いただく嘉満智子さんを紹介し、嘉満さんからは裁判所の研修がすでに入っており、勉強もしながら長岡さんの後を継いでいきたいとの表明がありました。

長岡さんに参加者全員からの花束と記念品の贈呈が行われ、長岡さんは、今後も労働者の権利向上のため様々な取り組みに参加していきたいと語られました。最後に、大阪労連議長の川辺和宏さんから、長岡さんへのお礼と、労働審判員は近畿でも一人しか選出できていない県もあり、全労連、近畿ブロックとしても引き続き労働審判員の皆さんが交流できる場の設定や、制度改善等に取り組んでいきたいとの挨拶で交流会を終えました。

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